第4回気付き場レポート 「社内で障害を理解することを通じて多様性について考えてみた」
こんにちは。
オズビジョン広報担当の畝本(あぜもと)です。
2019年12月23日に第4回気付き場を「障害を理解することを通じて多様性を考える」というテーマで実施しました。(気付き場って何?という方はこちらの記事をご覧ください。)
最近「多様性」や「ダイバーシティ」という言葉をよく新聞やテレビで目にします。実はオズビジョンの過去のクレド(行動基準)には、「多様性を歓迎する」―自分とは異なる考え方、言動をまず理解しようとし、貴重な知識、ノウハウとして、受け入れる姿勢を習慣化するーという言葉が含まれていました。
―多様性とは一体何なのでしょうか?―
今回の気付き場では私がファシリテーターとなり障害平等研修を実施しました。障害平等研修とは、障害当事者がファシリテーター(進行役)となり進めるワークショップ型の研修で対話を通し発見を重ね社会にある「障害」を見抜く視点を獲得し、その「障害」を解決する行動を形成する研修です。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のシティキャスト(都市ボランティア)向けの研修の中でも実施されている研修です。日常では考える機会の少ない障害を通じで多様性について深く考えてみました。
まずは3人~5人で1グループを作るところから気付き場スタート。
研修の前半は「障害とは何か」を考えてもらうことから始めました。最初にこの質問を投げかけたときは、「何かできないこと」「個性」と書かれている方が多くいましたが、絵やビデオを見て分析をしたり、グループの中で対話をしたりというワークを通して、「障害とは、多数派が作った世界」など、障害は障害者自身ではなく社会や環境にあるという点に目を向ける方が増えていました。
休憩後の後半は、前半で考えた「障害とはなにか」をもとに現状の問題を分析し、その問題を解決する行動を具体的に考え、それらをまとめた行動リストを作成してもらいました。現状の課題の中には「自社のサイトが障害者にとっては使いにくいのではないか」「駅で困っていそうな人に声をかけていない」など業務に即した問題から日常生活の問題まで多岐にわたる問題が出ていました。次は、分析した現状の問題を解決する方法を考えます。「なぜこのような問題が起こっているのか?」「明日から私ができることってなんだろう?」とグループのメンバーで話し合いを重ねる中で「障害者の社員の話を聞いてみる」や「人の多い駅ではスマホを見ないで周りをちゃんと見る」などの解決の行動が出ていました。最後は各グループから完成した行動リストの共有をして、気付き場は終了しました。
参加した方からは終了後のアンケートの中でこんな感想をいただきました。
・日常で実践できることがありそう
・自分自身が障害者に対して色眼鏡で見ていたことに気づかされた
・組織文化にも通ずることがありそう
・自分の価値観だけで判断するのではなく、理解し助け合うことが必要だと感じた
・改めて考える良い機会だった
(アンケートより一部抜粋)
オリンピック・パラリンピックイヤーの今年、東京をはじめとする日本各地には、人種、言語、性別、年齢、障害の有無など、多くの違いを持った多様な人々がやってきます。今回の気づき場で、今までふれる機会の少なかった障害について深く知り、多様性について考えたことで、視野が広がったのではないかと思っています。
今後も気付き場のレポートをアップしていく予定です。次回もお楽しみに。