今はじっと「どうぶつの森」しかないですね。。
私の娯楽は、本屋や百貨店に行ってぶらぶらすることだった。今、そのすべてがなくなってしまった。外に出て街をうろつくことは、どんなに贅沢な時間だったんだろう。すごく尊いことのように思える。代わりに、無人島で生活する「ねこみみ」さんは、虫取り網を作ったり、釣りをしたり、他の無人島に行ったりと楽しそうに過ごしている。
なんとなく〈あつまれ どうぶつの森〉を買ったときには、自分がこんな状況に置かれているとは思ってもいなかった。ゲームキューブ版をやっていた時のように楽しくできればいいな、そんな軽い気持ちだった。
発売日ではなく、少し経ってからソフト版を購入した。ゲーム機がインターネットに繋がるようになり、スマートフォンのアプリと同じように「ダウンロードでの購入」が出来るようになっても、私はずっとソフト版を購入している。本だって、電子書籍には手が出せないままだ。手に取れる「モノ」が欲しいと思ってしまう。
なぜ当日に買わなかったのかと言えば、自分の状況でゲームをやっていていいのか迷ったからだ。たぶん、この長い休日にはゲームじゃなくてもっと別のこと、勉強をしたり読書をしたりした方がいい。一般的な29歳が何をやっているのかは分からないけれど、私はなぜかゲームをすることに少しだけ罪悪感がある。
でも、どうぶつの森を買ってしまった。いつもポイントを貯めているところで買おうと思っていたけど、通勤経路から少し外れたところにある家電量販店に寄るのが面倒だった。行き帰りの導線上にある、ポイントなどは集めていないところで購入してしまった。
買ってからはゆっくり進めていた。一日に10分もプレイすればいいほうで、相変わらずリングフィットアドベンチャーをやっている時間のほうが長かった。コロナウィルスの影響は拡大する一方で、ついに4月7日に緊急事態宣言が出された。少しずつ準備はしていたが、本格的にリモートワークをすることになった。外出を徹底的に避けることにしたのだ。
ゲームにお金を使うことに迷っていたし、プレイすることに罪悪感もあった。なんとなく時間を無駄にしている感覚があったのだけど、こんな時だ。ひたすら自分が没入できる対象があるというのが、すごくありがたい。運動不足を気にしているので、リングフィットアドベンチャーも進めながら、どうぶつ達との暮らしを楽しんでいる。この一ヶ月、場合によってはそれ以上の間は、無人島開発に精を出そうと思う。とりあえず当分は島にひきこもります。
つづく