お金とうまく付き合いたいのに。
私とお金の話をします。
貯金の適正額について知らないけれど、なんとなく「このままではヤバい」と思い続けて数年経つ。
貯金をしようにも、そもそも私は今の自分の給料をよく知らない。毎月決まった日に振り込まれている給料は、いつの間にか使い切ってしまっている。何に使っているのかよく分からないまま減っていくので、月の終わりに不思議がっている間にも、当然貯金額は増えない、ということが続いていた。
副収入はある。
しかし、最近は少しずつではあるけれど、貯金額が増えている。それはなぜかと言えば、副収入があるからだ。会社員として働きながら、文章を書くことで報酬をいただいている。
その副収入を何らかの方法で運用すれば良さそうなものだけど、まだ勉強が足りなくて手を出せずにいる。なにかの本で「口座を複数持つと良い」と読んだのを覚えているので、副収入が振り込まれる先は別の口座になっている。
貯金用の口座。
クレジットカードがあれば自分が何に使ったのか一目瞭然、というのは節約系の記事でたまに見る。テレビでもそういうアプリの宣伝を目にすることが増えた。しかしどういうわけか私はクレジットカードと無縁の人生を送ってきてしまったので、基本的にはキャッシュか銀行からの引き落としになっている。
普段は会社員としての給料が振り込まれている口座しか見ていないし、使わない。貯金用の口座には、私がライティングを続けている限り月にいくらか増えていく。そんな感じの、かなりざっくりした運用をしている。
お金を貯めたいのに。
もし副収入がなくなったら、きっと「会社員としての給料からいくらかを貯金用口座に移して、その口座の存在を忘れる」ということを毎月給料日に行うだろう。
30年ほど生きてきて「貯金用のキャッシュカードと通帳を持ち歩かなければ、下ろせないのでお金が貯まる」ということをようやく学習した。
しかしアラサーとして、もう少し身の振り方を考えたい。具体的には、月の終わりにいつもの口座がすっからかんになるのではなくて、余裕を持って次の給料日を迎えたいのだ。なにに使っているのか分からなくても、端数しか残らない月と3万円程度残る月では後者のほうが豊かな気持ちになれる。
「今月は貯金する！」と決めて、毎週の予算をがっちり組んで生活したことがあったけれど、一ヶ月が限界だった。手元にお金がないという事実は精神を蝕むけれど、どうやら私の場合には、それ以上に「お金を使えない」という事実がストレスになるようだった。その時期は物欲が薄くなり、何のために働いているのか分からなくなってしまっていた。
節約は完全に素人。
もう少しゆるく節約ができればいい。そういえば、今の職場は近くにスターバックスがあるので、転職をしたときにマイボトルを買ったのだ。地球温暖化とプラスチックごみの関係もまた声高に叫ばれているし、なんだか良さそう。
出勤前にコーヒーを買う自分、というイメージにも憧れたが、よく考えるとコーヒーを毎朝一杯飲むのはお財布に対してかなり痛手だ。せっかく買ったマイボトルは、使いどころが分からなくなってしまって今は棚の中で眠っている。これでは節約じゃなくて散財というカテゴリーだ。いかんいかん。
ペイを使ってみる？
ならば、最近よく目にするキャッシュレス決済はどうだろう。実は去年、iPhoneを機種変更したときに「おサイフケータイ」的な機能が使えるようになったのだけど、チャージの面倒くささに負けて使っていないのだ。なんとかペイ、みたいなものも使っていないので、完全に時代遅れの人間である。
しかし先日、コンビニで何の気なしにPASMOで買い物したときに4円ほど引かれていたのを見て、初めてポイント還元を実感したのだった。ちょっとお得じゃん。
ドMなのか？
しかしキャッシュレス決済での還元を当てにするまでもなく、そもそもお金というのは使わなければ貯まるのだ。でも、コンビニに行かずにはいられない。毎日のお昼ごはんだってお弁当を持って行けばいいのだけど、つい外食をしてしまう。
できれば、貯金用口座の通帳の桁が増えることに喜びを見いだせるタイプになりたい。でも、財布がすっからかんになることに泣きながら喜んでしまうタイプなので、当分はまだ無理そうだ。（どんなタイプだよ…）
つづく
