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オズビジョンを測る 〜第1回 クレドの浸透度を測ってみた〜

突然ですが、「オズビジョンを測る」という連載を始めてみようと思います。このテーマを選んだ背景は、社内にはたくさんの定量、定性データがあるにもかかわらず、ちゃんと分析して来なかったなという反省からです。

人事の仕事をしていると、個人の能力やスキル、チームの関係性や組織文化など見えないものを対象とすることが多いのですが、データの可視化を通じて市場や他社との違い、そして何よりも自分たち自身をより深く知ることができればよいと思っています。第1回は、クレドの浸透がどのように変化しているかを測ってみます。

アンケートの概要

オズビジョンでは、3か月に1回、クレドの理解度、浸透度に関するアンケートを社員のみんなにとっています。目的は、クレド浸透が我々が実現したいビジョンにつながると考えているため、到達度を把握することです。クレドの浸透は、理解度と実践度の2つの切り口で測っています。理解度は文字通りクレドの説明を聞いて「理解しているか」、実践度は普段「意識しているか」を聞いています。ちなみにオズビジョンのクレドはこちらです。

クレド理解度の変化

この棒グラフは、クレド理解度の変化です。棒グラフって響き、なんだか懐かしいですよね。

さて、2019年7月と10月を比較すると、「とても理解した」割合は15%から8.9%と約6ポイント減少しました。一方で「理解した」割合は52.5%から64.4%と約8ポイント上昇しました。「とても理解した」と「理解した」を合わせると約73%となり、理解度は微増していますね。

クレド実践度の変化

こちらは、クレド実践度の変化を表したグラフです。

3ヶ月前と比べると「意識している」割合は、27.5%から42.2%と約15ポイント上昇しました。
一方で、「どちらとも言えない」46.7%、「意識していない」8.9%、「全く意識していない」2%となり、過半数以上(約55%)がクレドを意識していないことがわかります。ここで「意識とは何か」という問いが湧き上がってきますが、そこを語りだすと沼にハマりそうなのでまた改めましょう。

理解度・実践度のヒートマップ

続いて、2019年10月の結果から、理解度と実践度がどのような関係になるかをまとめました。ヒートマップにするとわかりやすいですよね。

この図を見ると、理解はしているが、意識はしていない人が最も多く分布(赤色)していることがわかります。このエリアに全部で26人が含まれていました。理解してから意識するようになるまでにどうすればよいかが課題っぽいですね。

チーム別の実践度

もうちょっと細かく見るために、チーム別にどれくらいの差があるかを見ました。(一部掲載)

ここからわかることは、極端に浸透しているチームがあるわけではなく、同じチーム内でも意識している/していないが分かれていることが見えます。

クレドに対する質問、疑問、感じたこと

最後に、「クレドに対する質問、疑問、感じたこと」のコメントです。原文のママ掲載します。

・いい意味で意識してないです。クレドの内容は、当たり前の行動のようにおもえるので・・・
・クレドの言葉の認知は進んだと思う。感覚的には社内の行動が変わるほどの浸透はまだ感じられない。
・クレドを実践した、他者の様子と上記で聞かれて、ぱっと何個も出てこないことが課題に感じた。自分自身にも周りの仕事に対しても日頃から強く意識できていない現れなので、課題感を感じた。
・クレドを実践するにしても、自分自身の体力気力が充実していないと何も出来ない
・まだ慣れていないからだと思いますが、カジュアル面談/面接の中で、クレドに紐づいた面接官側の質問(構造化面接)の仕方に関して、難易度が上がったかなと感じています。・ベストワーク、ベストチーム、ベストセルフの境界線が曖昧になる(特に若い候補者様だと、明確に区切って経験を語ることが難しいケースが多い)印象です。
・定期的に目にする機会がないと意識から抜けていく
・日々の中で意識する習慣がない。
・日常会話の中で意図的に話題にだすくらいしないと意識してるというのは難しいなと思った。チームごとの落とし込みは良かったが、見直しのタイミングがないと忘れてしまう。やりきれていない。
・浸透するまでは、日頃もっと目に触れられるようになると、意識しやすいのかなぁと思いました。
・現時点では自分でも理解はしている。誰かの行動を見て結果的に「あれBest Workだな!!」といった繋がりはできてきた。という状態です。まだ、日々の自分の行動においてBest〇〇を常に意識するところまではいけていないが、徐々に感覚的にも馴染んでくるのでは、と思っています。
・空気のような感じがします!日本の文化について意識しているのか?と言われると全く意識していないので、これがよかったのかな?と思う反面、もう少し言い続けてもよいのではないかな、とも思います。
・3ヶ月経過すると忘れかけてしまう。より日常的にクレドを意識する仕組みがあった方が良いかもしれない。
・クレドの説明を受けてから時間が経つとクレドを実践し、業務を行うという考えが薄れてしまった気がしました。
・人によってベストの水準が様々だと思います。会社としては高い水準のベストを目指すとしても、メンバー個人のベストは個人に合わせて適切に指導すべきかと思いました。
– 指導する側が威圧的にならないように留意、場合によっては訓練も必要かと思いました。(松田さんが以前実施していたコーチングの勉強会など)
– メンバーがクレドに対して強制的なムードを感じないように、指導側が正しい説明ができるようにした方が良いと思いました。(1 on 1で指導するメンバー同志での情報交換など)
・迷ったときに方針にできるクレドがあると安心だと思いました。

アンケートのまとめと今後の取り組み

以上のアンケートから、理解は進んでいるが実践に課題があることがわかりました。その要因は、チームや職種で日々の業務に落とし込む取り組みが不足していることと捉えました。定性コメントからもクレド浸透には日々の業務で意識することが必要と見えましたので、マネージャーが中心となり、チームや職種内での浸透施策へと落とし込んで行きたいと考えています。

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