なぜ、わたしたちは忙しい中でも社内でファッションショーを行ったのか
2019年8月吉日、オズコレ 2019 Summer というファションショーが開催されました。中央にはレッドカーペットが敷き詰められ、パリコレを凌ぐかのような力強さを感じます。わたしたちオズビジョン社員は決して暇なわけではありませんが、このイベントにはかなりの熱量を注いできました。
ふと我に返った瞬間「なぜ、わたしたちは忙しい中でも社内でファッションショーを行ったのか」という問いが降りてきましたので、一連のプロセスを振り返りたいと思います。
ファッションショーの目的
オズコレ 2019 Summerは、以下のPS-Fit(Problem/Solution Fit)仮説に基づき、直感と科学的根拠を織り交ぜながら実施が決定しました。
中途入社が増え、新しい人のことがよくわからないという状況に対し、部門を超えた交流をすることで、関係性の質を高めたいというニーズがあったのです。職種や部門を超えた同僚との一体感を提供価値とするソリューションとして、夏祭りコスプレ(通称オズコレ)を実施する意思決定をしました。
始まりは目標設定から
オズコレはただのファッションショーではありません。やるからには目標設定をしました。業務で慣れ親しんだOKR(Objectives、 Key Results)を使いました。
Objectives:職種や部門を超えた同僚との一体感
- Key Result1:オズコレへの参加に二の足を踏んでいる人に薦めたいと思うNPSが50
- Key Result2:今まで一度も話したことがなかった人と5人以上話す
- Key Result3:直近1か月で話してなかった人と5人以上話す
※ NPSとは「Net Promoter Score(ネットプロモータースコア)」の略
当日の様子
写真をご覧ください。
エレガントな着こなしでパリコレを彷彿させるようにランウェイをGo
全員でゲゲゲの鬼太郎(一人はリモートで鼠小僧に!)
ブルゾンともみwithレインボーマン「クレドをもう体現できてるなんて思ってない?」
イケメンが浴衣姿を決めながら秀逸なキャッチコピーの決めセリフ
日々の業務が忙しい中、たくさんの社員が積極的に参加してくれて、大変盛り上がりました。
実施後の振り返り
ショーの終了後には、運営を行った事業推進部のメンバーで振り返りを行いました。KPT(Keep、Problem、Try)で振り返った結果、以下のProblemが出されました。
・なんか異常に疲れた
┗パツパツ感
┗当日のバタバタ
┗企画者と自チームリーダーの2足のわらじ
・出社ができず戦力にならなかった
・オペレーションの詰めが甘い
┗音響、映像、どこまで標準設備があるのか。使う機材がバラバラだったため機材トラブルがあった。
┗実際の人の動き(着替え、登場、終わったあと)のシミュレーション
┗リモートメンバーの見え方
・時間不足
┗人数が増えてきたので、全員参加型の場合は2時間必要かも…
・事推メンバーの名前を使ったことで、自動的にリーダーになってしまった感
┗上記により、wkwk全体と自チームのWで準備する必要があった
・┗事推メンバー内で、準備負担の偏り発生
・諸々決まってからのアナウンスでよかったのではないか(そうなると日程をずらす選択肢もありだった?)
・リモートメンバーがBest~をとった際の対応決めてなかったよね…
・予算が足りず、足が出たチームが複数あり
┗チーム予算が若干少ない(5000円ぐらいがBEST?)
・自チームが待機している間や写真撮影をしている間は他チームのパフォーマンスが見れていない
・温度感がバラバラで全く協力しない人がいた
・個人的に結果発表を直接聞けないのが残念でした
・お盆前で参加者が少なかった
・食事をする暇がなかった
・一体感をあげるというのが、本当にこの施策なの?という声があった
┗トップダウン感強かった?
・リモートチームや社内資料としても、カメラ係が欲しい。映像を残す、写真をいい感じに残す文化の定着※ 事推とは事業推進部のこと
このようにたくさんの課題が上がりました。そして課題を踏まえて以下のような議論が起こりました。
まずはじめに「そもそもこのような負荷の高い社内イベントは必要なのか」という問いです。この問いに対しては「負荷が高いことは本当に問題なのか」というさらにもう一段階深掘った問いが投げられました。一見すると業務に全く寄与しない社内イベントではあるが、このような取り組みを楽しむことができるかがオズビジョンの文化に影響を与えているのではないか。また、このような取り組みを通じて組織と個人の一体感を確認することが組織文化の発展につながるのではないか、と議論が続きました。
事業推進メンバー内でも賛否両論、侃々諤々の議論となりましたが、この問いには答えが出ませんでした。ただ僕個人の意見としては、この議論すらも健全な組織文化を発展させていくために必要なことであり、またもう一つオズビジョンらしい文化の濃さにつながったのでないかと確信しています。とはいえ、スケジュール管理が甘く、オペレーションが詰めきれなかったのは僕の問題ですので、この場を借りてお詫びいたします。
そして、オズビジョンでは一緒に働くメンバーを募集しています!
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