まず同志であれ〜はたらく猫耳さん〜
転職します
思えば、このコロナ禍の中でよく雇用があったものだ。幸いにも現職はすでに最終出社日を終えて、あとは有給消化の日々を過ごしている。少し早い余生のようで、毎日朝早く起きては隣町まで1時間程度の散歩をしている。
1社目を思い出す
Facebookの「過去の思い出」に、1社目の会社で過ごしたときのことが出てきた。もう7、8年も前のことだけど、本当に色々なことを経験したし、今の自分の基盤になっていると思う。
電話対応が苦手すぎる
入社して、最初に配属されたのは総務だった。電話番を任されたが、敬語と謙譲語がうまく使えず、聞いている人が不安になるレベルだった。見かねた上司や先輩が「電話の取り次ぎ方」というようなページを教えてくれたが、すぐに改善はしない。ほぼ泣きながら電話対応をする日々だった。
縁の下の力持ちを志す
異動して、カスタマーサポート部の所属になった。サービスとユーザーのために身を削る先輩や同僚たちを見て、そういうチームメンバーを支えたいと思うようになった。
「電話対応うまいね」
電話対応に慣れてきたのは、そんな時だ。板についてきた、という感じだった。そのうち、先輩や上司にも「猫耳さん、電話対応うまいね〜!」と言われるようになった。あれ、これ、皆の役に立ってるかも?
「まず同志であれ」
その会社の偉い人が言っていたことを、転職期間中に何度も思い出していた。「まず同志であれ」というようなことを言っていた。何をやるのでも「これからやります」ではなくて「もうやりました」のほうがいい、というような内容だったと思う。
ちょっと分かるかも?
当時はよく分からなかったが、今ならなんとなく分かるような気がする。
いろいろな会社を見た。その会社が示している価値観に心から共感したうえで、今までの仕事で「もうやっている」と感じられる会社は選考を合格していったし、そうでない会社は落とされることが多かった。
それからの猫耳さん
1社目で働いているころの自分は、その先の人生でこんなにも転職を繰り返すとは思わなかった。いまでもインターネットでゆるくつながっている1社目の面々は、社にとどまっている人もいれば、私と同じように転職をしている人もいる。
次はどういう働き方ができるんだろう。