ベーシックなものを買う覚悟をキメて、クラークスのワラビーを。
いいところへ連れて行って!
年末に出たエル・ジャポンの中で、ベーシックな服を使った着回し特集が組まれていた。それを見て久しぶりに〈一生モノ〉とか〈シンプルで上質〉みたいな言葉に惹かれて、欲しくなってきた。
外国の諺に「いい靴はいいところへ連れていってくれる」と言うらしいし、新年を勢いづかせるために靴を買ってみてもいいかもしれない。
ベーシックって意外と高い?
ずっと気になっていたクラークスのワラビーのページを見ながら、今まで買わなかった理由を思い出した。単純に〈シンプルだけど高い〉のだ。
そのシーズンのコレクションを象徴するような服に給料を全部注ぎ込む、とかは分かるのだけれど、何の変哲もない靴に3万円って、今の私からする高いと感じてしまうのだ。
根っからの貧乏性なので、買うなら派手で分かりやすいものか、ちょっと変わっているものがいい…と思ってしまうのだった。ベーシックも難しい。
変化球が飛んでくる
そこで「これなら良いかも!?」と思ったのが、厚底のワラビーだ。去年の春頃には蛍光色が出ていたようだけど、ちょっと派手すぎる。他にないかなと思って目についたのが、名前にウェッジと付いたワラビーだ。
これなら「ベーシックなものがほしい」けど「地味なものに大枚を叩きたくない」という、矛盾した感情にぴったりハマってくれるのではないか。
ポイントより現金値引きさ
最近はポイントを貯めているので、まず楽天市場を見てみる。クラークス直営店はなかったけど、取り扱っているお店があった。
さらに一応、公式のオンラインショップを覗きに行くと、セールをやっているではないか!
定価の4割引に、今なら1000円引きのクーポンが適用されるという。もちろん、送料は無料。
「まる子は現金値引きが好きじゃのう」とケーズデンキのCMの友蔵を思い出しながら、こちらで買うことにした。
ベーシックなものは、良い
当たり前だけど、やっぱり良い。革は柔らかく、形がシンプルだから服も合わせやすい。トラッドがベースにある服装ならほぼ100%ハマるでしょう。
試しに履いてみると、4cmぐらいの厚底だから当然スタイルがよく見える。しかもちゃんと歩きやすくて、重たくない。そのうち全部の靴を厚底にしかねないな、と笑ってしまった。
身の回りにあふれる「一生モノ」
正直に言うと「一生モノ」なんて存在しないとわかっている。服も靴も擦り切れていくし、修理できない箇所が傷んでいくだろう。
履く前に防水スプレーはかけたし、ブラシもかけていくつもりだけど、それでもきっとボロボロになっていくだろう。一生なんてとても履けない。
次はどんな「ちょっと変わったベーシック」が欲しくなるんだろう?一生モノばかり追いかけて浪費しているような気がするけど、それが人生ということかもしれません。