リモートワークの教科書 第13回「新しい働き方に慣れるのって難しくない?」
第1回 さぼる人が出てくるんじゃないでしょうか?
第2回 ずっと一人ぼっちは寂しくなっちゃうんじゃない?
第3回 顔をあわせなきゃ仕事にならない?
第4回 おうちのリビングだと仕事に集中できないんじゃない?
第5回 電話がかかってきちゃうでしょ?
第6回 子どもが家にいて仕事どころじゃない
第7回 ちゃんと評価できるの?
第8回 リモートだと仕事ばっかりしちゃうんです
第9回 手軽なイベントを開催したい
第10回 社内のリモートワークのルールってどうやってきめたらいいの?
第11回 社長の声が届けられない?
第12回 リモートワークに教科書は無い?
13回 新しい働き方に慣れるのって難しくない?
リモートワークが“特別”ではなくなった
このシリーズ「リモートワークの教科書」を書き始めた頃を思い返してみると、私は今までに数回しかリモートワークの経験がなかったので、コミュニケーションの取り方、業務の進め方、オンラインでの会議の仕方など慣れないことの連続で「今まで当たり前だった日常生活をこんなに大きく変えることはできるのかな」と毎日とても不安でした。
今となってみると、社会全般に漂っていた不安感も相まっていたのだと思います。
あれから半年・・・
毎日の通常の業務も会議も全社のイベントもオンラインでの実施が当たり前の日常となりました。
私自身は、大学院に通っていることもあり、通勤や通学時間がなく無駄のない効率的な日々を送れているなと思っています。
今では通勤や通学のある生活は考えられないくらいです。
また、半年前まで家でご飯を作ることがほとんどなかった私も「せっかく家にいるのだからやってみよう!」と自炊を始め、今では作れるメニューも増え、お料理が好き!楽しい!と思うようになり新しい趣味となりつつあります。
私たちは新しいことに慣れる力を持っていた!
このシリーズ「リモートワークの教科書」で連載してきた通り、当社も色々なチャレンジをしてきました。
そして気付けば、それは「当たり前のこと」になっていることがたくさんあります。
「通勤」という絶対に変わらないと思っていた当たり前は、一瞬でなくなり仕事の仕方も変わりました。
この半年間を通して試行錯誤を続け、この環境に徐々に慣れてきたことで、今まで経験をしたことがいような困難であっても乗り越え、新しい生活に慣れる力をちゃんと持っている!というのを実感しました。
私たちはやればできる!変えようと思えば変えられることってたくさんあるんだ!
これこそリモートワークをする中での最大の学びだったと思うんです。
この働き方の転換点を経験した私たちはいつか「私たちの若い頃は、会社に毎日通っていたんだよ。そこから働き方をリモートに変えたんだ。慣れるのは大変だったけど、ちゃんと変化に慣れる力を人間は持っているんだよね。すごいことだよね」と昔話を語る日が来るかもしれません。
この学びのご紹介をもっていったん「リモートワークの教科書」はおしまいです。
今まで読んでいただき、本当にありがとうございました。