これからのマネジメント、リーダーシップとは。
先ほどICCのプレイベントに参加したのですが、いくつか気付きがあったので忘れないうちにブログに書こうと思います。
イベント概要
テーマは「最高の成果を生み出すリーダーシップとチームマネジメントとは何か?」で、パネラーはこんな方々でした。
・石川 善樹 株式会社Campus for H 共同創業者
・岡島 悦子 株式会社プロノバ 代表取締役社長
・中竹 竜二 (公財)日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター
・渡邉 康太郎 Takram マネージングパートナー / コンテクストデザイナー
そして、私的には今回のディスカッションを通して以下の3つの気付きがありました。
1.これからのマネジメント
2.これからの企業を選ぶ軸
3.これからのリーダーシップ
この3つについて一つずつ書いていきます。
これからのマネジメントとは
パネラーの中竹さんのラグビーコーチ論で、(FWなどの)ポジションごとのコーチではなく、(守りから攻めに転じる)状況ごとのコーチに変わってきている。という話がありました。
まずそれを聞いて連想したのが、マーケティング論のターゲティングも属性から状況(ジョブ)への変化や、ソフトウェア開発でもウォーターフォールから変化を前提としたアジャイルへと変化と似ているということ。
世の中がより多様化し、変化速度が早まっている今、状況に応じたアクション、シチュエーションマネジメント重視へと、様々なところが変わっていっていると思いました。
例えば採用においても、企業における人材採用をポジション(マネージャー)や職種(エンジニア)ではなく、状況(〇〇事業のシステムを少人数かつ小予算で開発する人)で募集する方が、よりマッチするいう流れが加速しそうです。なぜならポジションや職種は、状況によってその中身が変わるから。
つまり、プロジェクトアサイン型が増え、フリーランスという選択をより加速させるそう。2020年には米国の労働人口の半分がフリーランスになる見込みだという話があるように、すでにその兆しが確かにあります。
一方で、より状況に応じたプロフェッショナル性が求められ、人材獲得が熾烈になりそうです。
これからの企業を選ぶ軸とは
では、どういう企業が人材獲得合戦に勝っていけるのか。
結論私は、人材育成が企業選びの軸になる、それどころか金銭報酬よりもまず人材育成を重視することさえあり得ると思いました。
なぜなら、一つの企業にずっといる前提ではないので、短期的な報酬より、長期的な報酬に直結するプロフェッショナル性を獲得した方が得だからです。
この人材育成とは、スキル習得はもちろんのこと、自分はどのプロフェッショナルになるのか、ひいては自分は何者なのか、という価値観や哲学まで含めた自律自走型のプロフェッショナル人材育成の提供が求められるのではないかと思います。
では、これからのシチュエーションマネジメントやプロフェッショナル人材育成を踏まえ、これからのリーダーシップとは何か。
これからのリーダーシップとは
パネラーの石川さんが、とても印象的なお話をされてました。
それは、優れたリーダーとは後世に何を残すのかで決まるという考え方です。
まずそれによると、優れたリーダーは生き様を残し、その生き様とは、
生き様1.0:その人が話すと皆がその人を好きになる
生き様2.0:その人が話すと皆がその人の国を好きなる
生き様3.0:その人が話すと皆が自分を好きになる
の3段階あるとのこと。
そしてこの生き様3.0を特に感じさせるのがジャックマーだという話でした。
クリントン大統領とジャックマーとの対談を聞いた米国人は、脅威だと感じていた中国を好きになりかつ、失敗ばかりしてきたジャックマーがここまで成功したんだから、自分にもできそうだという気持ちにさせたという逸話を紹介されてました。
なぜこれが印象的だったかというと、これがこれからのリーダーに求められる能力だと思ったからです。
シチュエーションマネジメントはもともと作った計画を実行するのではなく、状況に合わせて個々が判断をすることを重視するものであり、プロフェッショナル人材育成もそういう環境で自律自走できる人材を育てることになるので、まさに”自分にもできるかもしれない、自分には力があるかもしれない”と人々を鼓舞するエンパワーメントリーダーシップがこれから求められるリーダーシップなんじゃないかと思いました。
今回の話を聴きながら、三年前にサンフランシスコやシリコンバレーで魔法(俺、何でもできるかもしれない。という高揚感)にかかり、同じような魔法がかかる場として、OZVを経営してきたんだと強く思ったことを思い出しました。
サンフランシスコやシリコンバレーが発するエンパワーメントリーダーシップに影響された感覚です。
改めて自己実現の舞台としてのOZV、これをもっと突き詰めたいと思います。
人の可能性を開花させるための手段として存在しているオズビジョンという会社としても、その経営者である個人としても、エンパワメントリーダーシップを強めていきたいと思います。