第7回 気付き場レポート 幸福学研究の第一人者前野マドカさんから「幸せに働くために大切なこと」を教えていただきました
こんにちは。オズビジョンの広報担当の畝本(あぜもと)です。
7月15日(水)に第7回気付き場がオンラインにて開催されました。
(気付き場って何?という方はこちらをご覧ください。)
今回の気付き場は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員でありEVOL株式会社代表取締役CEOである前野マドカさんをゲストにお迎えし、「幸せ」をテーマにお話を伺いました。
みなさんは幸せに働いていますか?
参加者が10名ほどだったこともあり和やかな雰囲気でスタート。
一人ずつ自己紹介した後、「みなさんは幸せに働いていますか?」という質問にそれぞれ向かい合うことから始まりました。
「私って今幸せなのかな?」
改めて一人一人が自分の幸せについて考えてみました。
前野さんによると自分について俯瞰して考える時間を持つことはとても大事とのこと。また、最近では多くの経営者が「幸せ」について言及しており、ビジネスの世界においても「幸せ」や「幸福」を大事にする時代になってきているそうです。
幸せの4因子
幸福学は心理学や統計学をベースに幸せについて科学的に検証している学問です。
幸せには、長続きしない地位財による幸せと長続きする非地位財による幸せの2種類があります。
地位財とは、お金、モノ、地位といった他人と比べられる財を指し、非地位財とは安心・安全な環境、健康な身体や心などの他人と比べられない財のことです。
前野さんらの研究によると、非地位財による心が幸せな状態は次の「幸せの4つの因子」から成り立つことが明らかにされています。
1. 自己実現と成長の因子(やってみよう因子)
2. つながりと感謝の因子(ありがとう因子)
3. 前向きと楽観の因子(なんとかなる因子)
4. 独立と自分らしさの因子(ありのまま因子)
この4つの因子のバランスについて自分自身の状態がわかるワークもしました。
この4つの因子の高い人は幸せな傾向があり、自分が得意な部分を伸ばしたり、大事にしたりすることで幸福度全体が上がるとのこと。
得意なところを伸ばすというのは少し意識すれば気軽にできそうですよね。
前野さんは特に大事な幸せの条件として「生きがい」と「つながり」の2つを挙げていました。
自分が幸せだと仕事にも夢中になれる
最後に前野さんから、「自分を信じ、自分自身が幸せな状態であることで、その幸せは組織に伝染していきます。今日をきっかけに組織の中で幸せを広める人になってください。」というエールをいただき今回の気付き場は終わりました。
全体を通して、前野さんはとても穏やかな口調でお話しされていて、聞いていてとても心地良いのと同時に内に秘めた力強さも感じ、背中を押してもらっているような気持ちになりました。
私たちオズビジョンのミッションである「Be a big fan」は、自分が幸せであって初めて仕事に夢中になり実現できるもの。
この数カ月は新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、今まで経験したことのない状況で不安な毎日を過ごしています。
そんな日々の中でも、自分たちの仕事に意義ややりがいを感じ、感謝を伝えながら仕事をしていきたいと思っています。
前野さん、お忙しい中ご登壇いただき貴重なお話をありがとうございました。
次回の気付き場のレポートもお楽しみに。