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リモートワークの教科書 第1回 「さぼる人が出てくるんじゃないでしょうか?」

リモートワークの教科書 目次

さぼる人が出てくるんじゃないでしょうか?
ずっと一人ぼっちは寂しくなっちゃうんじゃない?
顔をあわせなきゃ仕事にならない?

ご安心ください。試行錯誤、必ずあります

新しいコラムシリーズ、始めます。「リモートワークの教科書」。

昨今の状況からにわかに注目され始めた「リモートワーク」。テレワークとも呼ばれ、一般には「出社の抑制や調整により通常の執務場所でない所で仕事をすること」を指すと思われます。

実は当社オズビジョンは6年前よりリモートワークを推進し現在も推奨しています。その結果、昨今の新型コロナウィルス感染拡大においても実にスムーズに全社的なリモートワーク態勢を推し進めることができました。

4月15日の社内風景。出社率限りなく0%。

が、ここに至るまでには試行錯誤トライアンドエラー苦悩苦労の連続でした。「やるにこしたことはないけど本当にできんのか?」。こういうお気持ち、すごくわかります。

そこで「リモートワークの教科書」では、何らかのご参考になるならという思いから、現在も続く私たちの試行錯誤トライアンドエラーを包み隠さずご紹介したいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

さぼり、1人出ました

リモートワークの導入を検討するときに必ずでるといってもいい心配。その王様は「さぼる人がでるんじゃないか?」だと思います。

わかります。極端な性悪説によらずとも「誰もみてなかったら誰だって手を抜くでしょ」っていう。それは「やがて生産性が徐々に落ちて業績に悪影響が出るとしたら意味がないどころか改悪になってしまう」につながりますよね。

オズビジョンでもそうでした。“人が可能性や成果を最大限に発揮するには、働く時間も場所も休日も、最終的には今日働くか否かも自分で決める方がいい。なんとなれば自分のことを最も知っているのは自分だから”。そう信じてリモートワーク導入を考えました。考えたんですが、「さぼんじゃね?」懸念、当然ありました。

なので最初はまずリーダークラスだけで実験。次いで全社的に実験。それら実験において著しい弊害があったら即中止。そうやってそろりそろりと始めたというのが実際のところです。

で本題の「さぼりは出たか?」。結論から申し上げると、さぼり、出ました。

さぼる人はさぼる、さぼらない人はさぼらない

ただ厳密なさぼりの基準というものはないので、数々の事実や状況も踏まえた上でおおいに私の主観によるものであることをお断りさせていただいた上でのお話となります。あきらかなさぼりは1人。当時の従業員数約40人。そのうち、1人。

徐々に取得日数が部署の現況に対して多くなっていったり。日数の増加と成果とのバランスが明らかにおかしくなったり。何よりまわりの人たちから違和感が表出していることを感じたんですよね。

ただその人はほどなくして会社を辞めていきました。

いまはリモート勤務において発生した状況は全体からするとほんの一面にすぎなかったんだろうと思っています。会社や他部署への不満。好転しない様々な状況。これは推測にしか過ぎませんがプライベートでも何かあったのかもしれません。

思い至ったのはさぼりはリモート勤務だから発生するものではないということです。さぼる人はリモートだろうが出社だろうがさぼる。それがより顕著に表れるだけ。勤怠のみならず成果や発言や態度や空気やなんやかんやいろんなところにあらわれてくる。そう思います。

リモートワークで会社への意識が顕在化する

逆にいうと、リモート勤務では自分というものを強く意識することが求められるがゆえに、ジブンはカイシャやシゴトにたいしてどう在るべきかどう在りたいのかがいやおうなく顕在化されるという作用があるのかもしれません。

本質的な在り方を従業員自らが自らに問いかける仕組みの提供。そんな目的で実験的にリモート勤務を採り入れてみる。そんなトライアルから始めてみるのもありかもしれません。

リモートワークの教科書、これからも包み隠さずまいります。

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